「お金の運用」は素人よりプロに任せた方が有益かもしれない
netgeekというwebメディアに、ホリエモンこと堀江貴文さんのYouTubeチャンネル「ホリエモンチャンネル」の1動画が紹介されていたので、それに関する僕の考えをツイートしたことがあった。
堀江貴文「Google、amazon、Appleが国に税金を納めないのは問題?逆。国を経由すると無駄遣いされるのでイノベーション投資にまわしてもらったほうがいい」 | netgeek
以下がそのツイート。
たとえば、ベゾスやエリック・シュミットと官僚・政治家の「金を増やす能力」を比べたら天と地ほどの差があると思う。税金として無駄遣いされるより、企業や事業レベルに投資して効率よく増やしてもらった方がよっぽど社会のためになるよ。
— 川上慶士 Keishi Kawakami (@okyaaaann) 2015, 2月 23
俺は国家という概念は消えないとは思っているけど、21世紀以前と同等の支配力は持ちづらくなると考えている。それは、自社製品・サービスを世界中で展開する超グローバル企業は、すでに国家の枠組みを越えており、もはやエゴで作られた目に見えない国境程度がコントロールできるものではないからだ。
— 川上慶士 Keishi Kawakami (@okyaaaann) 2015, 2月 23
一握りの支配層に金と権力を与え、物理的地域で住み分けることによって一定の平和と安定がもたらされているので、国家という枠組みは必要なものだと感じる。ただ、デジタル化が進む現在の資本主義社会では、物理的制約を受けずに企業が資本を稼げるため、国家という枠組みがあやふやになってきている。
— 川上慶士 Keishi Kawakami (@okyaaaann) 2015, 2月 23
さらに、企業は常に競争にさらされているが役所の人間はそうじゃない。事業経営や投資の知識があるわけでもない。ならば、どっちに金を預ければ効率的に増やしてくれるのか、または市民の利便性を高めてくれるのか、などを考えれば自ずと答えは出てくると思うよ。
— 川上慶士 Keishi Kawakami (@okyaaaann) 2015, 2月 23
といった具合だ。
「予算がついたなら、それを使い切らなければいけない。」
ということに気付いたのは大学に入ってからだった。なぜこんな不要にデカいものが相次いで建てられていることに疑問をもち、それを大学の教授になんとなく聞いてみたときに教わったことだ。
「そして、一番効率的に金を消費する方法は、デカい建物を建ててしまうことだ。」
そう教授から聞かされたときに、あぁ、この国(どの国もなのかは不明)をコントロールしている層に、国力を高めるために資本を増やす能力はとても低いのだなと感じた。
官僚や政治家には事業経営の経験もなければ、資産運用のエキスパートなわけでもない。税金として納めていれば、自分たちの生活は正しく向上していくだろうと考えるのは甘すぎる。なんせ、国民が納める税金の使用方法を決めるのは、お金のプロではないからだ。
それならば、SoftBankの孫正義さんやGoogle元CEOエリック・シュミット、Amazonのジェフ・ベゾスやテスラ・スペースXのイーロン・マスクなど、過酷な市場で戦い続け、そして勝ち続けてきた起業家や実業家に資本をあずけ運用して貰った方が有益なのではないかと僕も思う。資本を増やすことそのものもそうだし、テクノロジーを駆使した人類への利便性の向上などを考えても、やはり理解と先見の明のある人物に任せた方が効率的だしただしく導いてくれるだろう。
とはいうものの、僕はツイートで言っている通り、影響力は弱まるものの国家という枠組みそのものはなくならないと考えているので、超グローバル企業と国家という新しい枠組みを考えて行く必要があるだろう。そのとき、既得権益のためだけに規制でがんじがらめにしてしまうことが、はたして国民国家のためになるのであろうか。ようは程度の問題であったりバランスの問題なのだろうが、痛みを負ってでも憂慮すべき事項だと考えられる。
ほなまた。